マンションの階段で介護ベッドは搬入できるのか?
マンションの階段で介護ベッドは搬入できるのかと言われた場合、結論として搬入は可能です。もともと介護式も含めたベッドは分解が可能で、納入時に部品ごとのパーツに分けて納品されたら再組立すれば問題無いからです。
とはいえ介護を行うことを前提にすると自分だけで組み立てて本当に大丈夫なのか、という心配はあるでしょう。このような場合に頼りになるのが、専門業者に依頼するということです。
分解した介護ベッドは正しく組み立てないと故障や事故の原因に
もともと介護ベッドを作っているメーカーでは安全配慮措置を目的とした専任スタッフが存在していて、組み立て方の指導を専門家とともに行っています。専門家とは多くが教育機関における福祉系の専門教員だったり、ケアマネジャーといった現場のスペシャリストだったりします。
配送業者の一部にもこのような福祉系に専門領域を持つスタッフがいる場合もあるので、参考にすると良いです。もちろん家族だけで組み立てることも想定した説明書や、組み立て方のマニュアル動画をインターネット上にアップしている場合もあるため費用対効果も検討するとコスト面での負担も考慮に入れることができます。
大切なことはマニュアルに記載されている項目をすべて正しく工程通りに行うことと、完成後のチェックです。たとえばネジひとつ緩んでしまっていると時間の経過とともに緩くなることも想定したほうが良いからです。
メーカー側での説明はあくまで「正しく工程を踏んで組み立てれば安全」という前提なので、その点は注意が必要になります。
どのように介護していくかは十分に検討を
特に介護が初めての場合だと不慣れなことも多く、ほかの手続きなどの業務に忙殺されてしまうという可能性もあります。もちろん、在宅で行うのか介護付き有料老人ホームへの入居を検討するのかでも選択肢は発生しますので十分な検討を行って判断してから購入を検討することでも遅くはありません。
マンションに運ぶ点はこれでクリアしますが、もう1点どこに介護ベッドを設置するかという点も事前に把握が必要になります。部屋が限定されている区画の場合は導線によって作業量が変わってくるばかりか、見守りという視点からもあまり離れた場所に置いておくことができないからです。
特に寝たきりになってしまうと毎日の排せつによる押し目の取り換えや寝返りをさせること、入浴や体を拭いて清潔にするなどの一連の業務が発生します。介護保険でヘルパーさんにお願いすることもできますが、一部対応は必要になってくることがあるからです。