介護ベッドの解体・移動は素人だと危険!
家族の中に高齢者がいると、介護ベッドを設置する機会も多くなります。自宅での介護が難しくなれば、老人ホームや介護療養施設や特別養護保健施設などへの入所する可能性も視野に入れなければなりません。
そのようなときに問題になるのは介護ベッドの解体や移動になります。
介護ベッドは精密機器であり解体にはリスクが伴う
介護ベッドは普通のベッドと大きく異なります。普通のベッドは就寝時間を快適に過ごすことを目的に考案・デザインもされているのは明らかです。
サイズはかさばるものの、構造は単純で素人でも組み立てるのに、それほど困難を感じることもありません。これに対して介護ベッドは大きく異なります。
頭部や上半身・下半身などに駆動装置が設置されており、筋力が低下していたり麻痺や運動機能が障害をきたしていても負担することなく立ち上げたり、体位移動ができるように設計・駆動する仕様となっているわけです。
ボタン一つで簡単に作業することができますが、実態は精密機械であり知識もない一般人が解体したり移動するのは困難といえます。電気機器も内蔵しているため、作業工程を誤ると事故の発生するリスクも無視できないでしょう。
介護ベッドの移動を業者に任せるメリット
安全に作業を進めるなら専門業者に依頼するのが賢明です。具体的には引っ越し業者が介護ベッドの解体や移動サービスを提供しています。
ベッド全般の解体や組み立ても引っ越し業者にとっては、日常業務の範疇です。プロが作業するため、壁や床を傷つけるリスクが少ないのもメリット。
引っ越し業者では万が一の事故に備えて保険に加入しているので、リスク回避の点でもおすすめです。引っ越し業者に依頼するときは、引っ越しのときでも別途費用が発生することになります。
具体的にいくらになるのかは、介護ベッドの大きさや種類によって異なるため、その時々の状況によっては費用が高くなってしまうことも。低価格帯の介護ベッドでは、再組み立てを前提にしていないため、作業を断られることもあるようです。
いずれにせよ、介護ベッドをめぐる作業は、個別具体的に作業内容が異なってくるので、事前の見積もりは欠かせません。スケジュールに余裕があるうちに、事前調査をお願いすることがポイントです。
費用を低く抑えるには、複数の業者に見積もりを依頼すれば、費用相場の感覚もある程度つかめるのではないでしょうか。ただし引っ越しは繁忙期には依頼が集中し、費用も高額になります。
いつのタイミングで介護ベッドを移動することになるのかも、事前にスケジュール調整できれば望ましいといえます。