運搬の際には経路確認はしっかりと

電動ベッドは構造的に一般的なベッドより重量が大きいです。
そのため、運搬に手間取ることも多いため、事前に経路をしっかり確認することが欠かせません。

とはいえ、やみくもにチェックするのは効率が悪いため、特に注意が必要な箇所から調べていきましょう。

たとえば、部屋の出入り口や玄関は、運搬の際に難関になりやすいポイントです。
電動ベッドをよりも間口が狭い場合、運び出すことは物理的に不可能です。

電動ベッドの分解を視野に入れ、どの程度の大きさなら通れそうか目星を付けておきましょう。

また、軽視されがちですが住まいの廊下も入念に調べる経路の一つです。
単純に電動ベッドより広ければ良いと考えてはいけません。

運搬する作業員が通るスペースも必要になるからです。
運搬にかかる人数分のスペースがあることを確かめてください。

廊下の長さを調べておくことも重要です。
少なくともその長さを運び終えるまでは、電動ベッドを下に置いて休憩できません。

いくら養生しているとはいえ、フローリングをへこませる可能性は十分にあるからです。
廊下に関しては壁面との接触にも警戒しなければなりません。

集合住宅ならば共用部分の確認も忘れずに

マンションやアパートに関しては共用部分も重点チェックの対象です。

そこは専有部分とは異なり、他の住人のことも最大限に配慮する必要があります。
騒音を建てたり通行の邪魔になったりすると、クレームが出て作業を続けるのが困難になりかねません。

特に階段やエレベーターには注意が必要で、どのように運搬するのか入念なシミュレーションが必要になります。
階段は横幅が不十分なケースも多く、縦も完全には収まりきらないケースが多いです。

スペースに余裕がなくて曲がり切れないことも珍しくありません。
エレベーターに関しても、スペース的に入りきらないことがよくあります。

それに加えて重量制限にも気を付けなければなりません。
一定の重量を超える場合、エレベーターは動かないように設定されています。

全体がその制限に引っかかるなら、やはり分解することを視野に入れる必要があるでしょう。
階段とエレベーターのいずれにせよ、その間は他の住人が使用できないので、すみやかに実施しなければなりません。

時間がかかりそうなら、事前に影響が出そうな住人に挨拶しておくことも一つの手です。

さらに、エレベーターから降りた後の経路も確認しなければなりません。
ラウンジを通らずに、裏口を通って出るように管理人から指示されるケースもあります。