介護ベッドを移動する際に注意すべきポイントとは?
介護ベッドを移動するなら入念な確認を
介護が必要な高齢者は普段使っている一般的なベッドでは食事や寝返り、着替えといった生活介助がスムーズに行えなくなってくるため、介護者の身体的負担を軽減させる特殊な構造や機能が備えられた「介護ベッド」を準備する必要があります。
ただベッドフレームの上にマットレスが乗っている一般的なベッドとは異なり、介護ベッドは介護サポート機能が搭載されているタイプなため、ある程度の重量もありサイズも大きめです。
そこで介護ベッドをスムーズに搬入し移動するためにも、注意すべきポイントを事前にしっかり把握しておくことが大切です。
介護ベッドを移動させる際にまずチェックすべきポイントは、「搬入経路を確保できるか」という点です。
介護ベッドは比較的サイズが大きく、大きな家具の1つです。そのためベッドを移動させる自宅や施設の玄関や扉のサイズをしっかり測り、搬入経路が確保できるかを最初に確認しましょう。
またエレベーターがある場合には、エレベーターに問題なく持ち込めるサイズかを確認する必要があります。
玄関や扉から問題なく搬入することができても、介護が必要な方の部屋が2階にあった場合階段や廊下の曲がり角にベッドを移動させなければいけないので、この部分でも問題なく通ることができるかをチェックしておくと安心です。
もしもの場合は業者に
もし階段が狭すぎて2階に持っていくことが難しかったり、廊下の曲がり角にマットレスが引っかかって抜けられないといった状態になるなら、1階から搬入するよりも2階の窓からクレーンによる吊り下げ作業を行う必要が出てくる可能性があります。
吊り下げ作業が必要かは搬入する業者ときちんと事前に相談をしておくことで、当日になって建物に搬入することができないといったトラブルを未然に防ぐことができます。
クレーン車が必要となるケースは、追加料金が発生してしまう可能性があるので事前に介護ベッドは解体して移動させることができるのか、マットレスは搬入可能なのかをしっかり確かめておきましょう。
また介護ベッドを移動させる場合、無理に通路を移動させようとすると床や壁に傷や汚れがついてしまう可能性があります。
特にベッドは金属の部品が多く使用されている特徴があるため、解体して運搬を行なう場合は部品を床に置いておくだけでも傷が付く可能性があります。事前に搬出経路を養生しておくことが大切で、この作業により床や壁に傷や汚れがついてしまう心配がありません。