介護ベッドを別フロアへ移動したい!階段や廊下は通る?
持ち上げないことは抱えあげない介護、これは人の力による無理な介助は介助者だけでなく利用者に対しても負担が生じてしまうもの、事故の原因であると同時に緊張などによる拘縮および床ずれなどの発生要因にもなりかねません。
ただ、介護ベッドを別フロアへ移動する際には利用者は別の場所で待機しているので、介護ベッドそのものを移動するだけで済むので介助者などを含め負担が乗じることは少ないといえましょう。
介護ベッドの設置場所を決める
介助ベッドをどのような場所に配置すべきかはレイアウトの中での要となる部分です、基本的に、ベッドを設置する場所は要介護者となる本人がリクライニングで上半身を起こした際に窓の外を見渡せるような場所に置くのが望ましいこと、ベッドに横になりながら外の景色を見ることができる工夫も重要なポイントになって来ます。
このような場所に介助ベッドを置いておけば、気分転換にも繋がりますし寝たきりとなった際にも庭に咲いている花を見るだけでも生きがいを感じることができるメリットもあるわけです。
ベッドからはテレビが見やすい場所に配置するのもポイントになって来るわけですが、長年同じ部屋で生活を送っているとたまには別フロアへ移動して気分転換をさせてあげたい、このように考える家族も多いのではないでしょうか。
介護ベッドが搬入経路を通るかをチェック
介護ベッドは一般的なベッドと比べると昇降機能やスライド機能など、多機能な特殊な家具などからも簡単に移動させることが困難なケースも少なくありません。住居内の廊下が狭かったり、階段の構造などで1階から2階もしくは2階から1階への別フロアへ移動させることが困難なケースも決してゼロとはいい切れません。
廊下などの幅や階段などの構造など、2階から1階や1階から2階への移動が難しいときには無理をして家族で運ぶのではなく専門業者に任せた方が良いケースも出て来ます。
専門業者に依頼すると室内での移動だけでなくクレーンなどを利用して1階から2階などへの移動が可能なケースもあるので、部屋の中が狭くて移動が難しいときでも臨機応変に対応して貰うことが可能です
階段を通るか心配な場合は1階に設置する選択も
なお、介護ベッドを置くフロアは転倒および転落などのリスクを避けるためにも、階段を使わずに済む1階にある部屋で日当たりが良く見通しがあるような部屋を選ぶこと、トイレや台所など日常生活で利用することが多い設備がある1階の部屋に設置しておけば食事および排泄など介助者の負担を減らせるメリットも出て来ます。