社会の高齢化が進むにつれて、介護ベッドの需要が伸びています。一般的なベッドとは異なる点が多くあり、要介護者の事情を考慮して設計されているものです。

代表的な機能としては、ボタン一つで上半身の部分が起こされる仕組みが挙げられます。また、自分で寝返りできない高齢者のために、横に傾いて接触面をずらしてくれるタイプもあるのです。

いずれにせよ、それらの機能を実現するために、複雑な構造になっていることが多いです。そのため、分解や組立を素人が自分で行うのは容易ではありません。

介護ベッドの分解や組立にはある程度の知識が必要

一般的なベッドでも、力の弱い高齢者や女性には不可能な場合もあるでしょう。構造自体はシンプルですが、かなりの重量があるため、一人で作業を進めようとすると苦労します。

介護ベッドに関しては、ここに機械的な要素が加わると思ってください。配線があるのはもちろんですが、複数のユニットで構成されていることが問題です。

ユニットごとの働きを理解するには、工学的な知識が必要になります。分解や組立を実施するにあたり、それらが不足していると、途中で故障されてしまうリスクもあるのです。

分解よりも組立のハードルが高い

運よく分解できたとしても、その後の組立はハードルが高すぎます。プラグ一つをとっても、どこに接続すれば良いのか判断するのは難しいでしょう。アナログな部品は間違えて繋げても壊れることは少ないです。

しかし、こちらは電子的なシステムを含むため、誤った接続は命取りになりかねません。分解したときに多くのパーツが分離することも問題です。一般的なベッドの場合は、外したネジを保管しておくぐらいで良いでしょう。

しかし介護ベッドに関しては、電子的な部品の着脱も不可欠であり、それらを保管することも容易ではありません。素でうっかり触った結果、静電気でショートさせてしまうケースもあります。

分解から組立・設置、移動まで行ってくれる専門業者がいる

したがって、自分で介護ベッドの分解や組立をするなら、事前に構造をしっかり理解することが大事です。購入時に付いてきた設置説明書などの資料を参考にしてください。

とはいえ、実際に行おうとすると難解すぎて諦める人も多いでしょう。自分では無理だと思ったら、分解できる業者に任せることを選択してください。介護ベッドの構造を知り尽くした専門家が、スムーズに分解を完了させてくれます。

その後の組立もセットで依頼すれば、途中で故障させるリスクを大きく軽減できるのです。依頼する費用を考慮しても、トータルの出費を抑えられる可能性が高いです。