介護ベッドを自分で分解する際の注意点
介護ベッドは一般のベッドに比べて大きくて重く、作りも複雑です。一般のベッドにはない機能として、背上げ機能、高さ調節機能、膝上げ機能、電動機能などがあり、これらが介護ベッドの作りを複雑にしている理由でもあります。
介護ベッドは想像以上に重くて複雑な構造をしている
自分で分解するときには重さも大きな障害となります。多機能な上にモーターが内蔵していることから、大人の男性二人がかりでも持てない場合があります。床を傷つけないように持ち上げて少し動かすだけでも大変です。
重さ以外に作りの複雑さもありますので、自分で分解するときには怪我に十分注意する必要があります。分解する理由として設置場所を移動してまた組み立てる場合と、分解だけして処分する場合がありますが、組み立ててもう一度使う場合にはネジの紛失に注意が必要です。ネジや細かい部品は口を閉じることができる袋か、蓋付きの容器に入れましょう。細かい部品が1つ無くなるだけでも動かない機能が出ることもあります。
作業中に無理に力を入れることもいけません。フレームは細いパイプからできていますので、強い力によって曲がる危険があります。曲がったり歪んだりすると前と同じ状態に組み立てることができなくなります。完全に破損していなくてもベッドの機能が働くなくなったり、キシミなどの不快音が出る原因ともなります。
分解はできても組み立てられなくなるケースも
ベッドはもともと組み立てられたわけですから、必要以上に強い力をかけなくても部品を外すことはできます。各パーツを外す方向に注意すれば、それほど大きな力ではなくとも外れるはずです。無理に分解するようなことは避けなければなりません。
ネジや部品がサビなどで外れにくい時も、無理に外そうとはせずに、まずはできるところまでを分解します。最初は外れなかったパーツも、他の部分を外すことで取りやすくなることがあります。外れそうにないと思ったら別の箇所からトライしていきましょう。
分解作業を始める前に、介護ベッドの写真を撮っておくといいでしょう。再び組み立てるときにも役に立ちます。立派な写真は必要ありませんので、スマートフォンを使っての撮影で十分です。
破損と怪我には十分に注意を!安全確実な作業を心がけて
始めるときには長袖の作業着、軍手、保護眼鏡などがあればより安全に作業ができます。思いもしないところにバリが出ていたり、指を挟んだりすることが怪我の原因となります。初めての人には思ったいるよりも難しい作業ですので、事前の下調べをしっかりとして、安全確実に作業を行う必要があります。